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東大赤門前で概念を語る(ほてブロ)

コミック領域の再発明をテーマにしたダブルエルという会社をやっています。赤門斜め前にオフィスがあります。数社のスタートアップ経験やアニオタ、漫画オタとしての視点から、色々気になったネタをエントリーします。Facebookはこちら:https://www.facebook.com/a.hotehama

確率コントロール経営

<なんとなくセルフ経営論>

世の中にうまい話なんてそうそうあるわけじゃないんで、
キッカケがあったとしても成約確率はまあ大体10〜20%程度だろうと思っている。

ただし、話があるのも事実なので、
それを本気で追いかけに行く場合には、
確実なものとするため、同様の施策を並行して複数取りに行く。

打率は低いが当たったらデカい、という施策の場合、
キッカケがあれば3〜5本追いかけにいくイメージ。
(結果的にパラレルで走ることでより同様の件の背景情報をキャッチでき、精度が高まり、そして擬似的なコンペになることで、単体の件としてもより良い条件・状況になっていく、というメリットもある)

常々そんな感じで「確実に勝つ」という背景作りに勤しんでいますが(勝ちは転がり込んでくるものでなく勝つべくして勝つもの)、
感覚的にやっていたところを反復施行の計算式に当てはめてみる。

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<打率10〜30%の施策の3〜5本のポートフォリオ

①成功確率10%の反復施行を3回実施:
全失敗確率:約73%
一回以上の成功確率:約27%

②成功確率10%の反復施行を5回実施:
全失敗確率:約59%
一回以上の成功確率:約41%

③成功確率20%の反復施行を3回実施:
全失敗確率:約49%
一回以上の成功確率:約51%

④成功確率20%の反復施行を5回実施:
全失敗確率:約33%
一回以上の成功確率:約67%

⑤成功確率30%の反復施行を3回実施:
全失敗確率:約34%
一回以上の成功確率:約66%

⑥成功確率30%の反復施行を5回実施:
全失敗確率:約17%
一回以上の成功確率:約83%
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こうしてみると①〜②ではなかなか不十分な感じはしますね。

常々、勝率7割を超えない勝負などするべきでないと思ってますんで(やるならギャンブルと割り切ってやる)(世界一への勝率を7割以上に押し上げたい!)、
上記を踏まえた確実な「勝ち筋」の作り方というのを常々裏付けていきたい。

ただ、感覚的には①ぐらいである程度十分とは思っていて、なぜかというと、
おそらく、先述通り同様の施策を複数打つことで単体での勝率も上がるためだと思われる。
裏付けを取っていくことで、眉唾案件の輪郭がそれなりにクッキリとしてくるわけだ。
感覚的には、10%の施策を3本走らせると単体の打率も30%まで向上する。

そうすると、①の実行は擬似的に⑤と同様の状況になる。
そうすると勝率3分の2。これであれば、張るのに十分な状況であろう。
なので、常々こうあらねばならない。

あと、上記数字から見て興味深いのが、
3回の施行と5回の施行でそこまで勝率というのは変わらない。
それぞれの場合において、以下のような確率の変化となる。
・1回:10% 3回:27% 5回:40%
・1回:20% 3回:50% 5回:67%
・1回:30% 3回:66% 5回:84%

1回から3回にかけて、確率は約2.2〜2.7倍ほどに上昇する。
3回から5回だと、上昇率は1.2〜1.5倍ほどに止まってしまう。
(これは統計上、一定数のサンプルを得ればそれ以上のn数確保はあまり精度に影響及ぼさないって話と近しいですね〜)
ポートフォリオは必要だが3本で十分、という感覚があったことに非常に近い)

というわけで勝率向上における施策反復のROIは、1回→3回の影響が最も大きいといえよう。なので1回の施行にすがって甘えず、2回分の上積み程度のコストはかけよう、ということだ。逆に5本はコスト高。

ただ同時に、感覚的には5回の施策も全然有効だと思っていて、
なぜなら多くの状況下で、3本も同様の施策を走らせればもうある程度パッケージ化されるため、それ以上の施策上積みのコストが極小化されるためだ。3本やるのも5本やるのも変わらんとw
なので、そういう場合には5本走らせるのもあり、そうしたことも多々あるであろう。(ついでにこっちもやっとくか、みたいな感じ)

という感じなわけですが、
資産運用のポートフォリオ論は数あれど、
施策のポートフォリオ化ってのはあまり聞かない(というか無い)と思うんで、この辺の考え方は改めて重要だなと思いました。

上記⑤ぐらいの勝ち筋を作って、後は天命を待つ!(これこそ任天堂故山内氏の、運を天に任せるという話と合致)
勝率7〜8割に持って行った後、2〜3割の敗退確率に見舞われてしまうのはそれはしょうがないよねー、という感じ。
まあ敗退しても再度チャレンジできる体制を作っておくという別の話もありますけどね。

メモしてみたら意外と周囲に説明しやすいロジックが構築されたのであった。確率コントロール経営!
「確率という概念を操作できる能力者」というのは厨二っぽくて非常に好きなんですが、そういうキャラで行こうと思いますw